ままゼロブログ

人生に退屈しているときにたまに書いている趣味のブログです。

いじめを初めて母に告げ口したら、全てが裏目に出た話

私は小学校の頃、近所のF子ちゃんに毎朝登校時仲間はずれにされていたのですが、母に相談すると「自分でやめてと言ってやめさせたらいいじゃないの」とピシャリと言い捨てられました。

 

 F子ちゃんのママがピアノの先生だったこともあり、私は母にF子ママとの橋渡しに入ってもらいたかったのですが、そんな風に言い切られてしまうと自分の気弱さだけが問題なのだという気もしてきて、もう母には何も相談できなくなりました。

 

F子ちゃんママとののっぴきならない関係性について詳しくはこちら↓

www.mamazero.com

 私は小さい頃から、「自分が悪い」と思ったらかたくなに弱音を吐かずに誰の力も借りずに自分の力だけで解決しようとする所がありました。

あののび太でさえも「ドラえもーん!」とは泣きついても「ママー」と告げ口したりしませんよね。私に限らず、子供というのはなぜか母親にだけは「自分は大丈夫」という見栄を張りたがるものなのです。

だから、私は母が察して助け船を出してくれなかったことについては別段、恨んだり悔やんだりはしていません。

ただとにかく母は無頓着で、私はヘタレで、プライドだけはムダに高かったので、その全てが裏目にでました、というそんな思い出話をします。

F子シリーズその4 

初めて母にいじめを告げ口した日の話 

ある夏の日、学校から帰宅後に呼び出された私は、言われるがままにF子ちゃん宅を訪れました。

すると、家の前で待ち伏せしていたF子一派一同は開口一番こう言い放ちました!!

「なんかおやつ持ってきて!!」

なんですと?てめえらそのためだけに私を呼びつけやがったな!?

さすがの私も反感を覚えました。実は私の生家は商店で、食料品全般を取り扱っていたので常にお菓子が置いてありました。そいつをせびりに呼びつけやがったか!!

「おやつって何!?」(一応とぼける)

「なんでもいいからお店のやつもらってきて!」

悲しいかな、口答え出来ずに私は再び家に走って帰りました。

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「F子ちゃんがなんかおやつ持って来いだってさ!!!」

とふてくされて報告すると、さしもの母もお怒りになられて

「なにそれ?!店のお菓子なんて持ってってやらんでいい!」

と言って冷凍庫に常備されているチューペットを渡してくれました。(チューペット→凍らせてチューチュー吸う氷菓子)

ふてくされながらそれを持って行くと

「えー?チューチュー?それだけなの!?」

と非難ゴーゴーのF子一派。

てめえらまずは私に礼を言いやがれ

とは言えずに悲しいかな、黙々とチューペットを配ると皆も黙々とチューチューを吸い始めました。

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「で、この後どーする??」とF子ちゃん。

もちろん一派に意見は一切なし。(F子の提案が絶対なので)

「しょぼいお菓子しかなかったし。。。スーパーにでも買いに行こうか?」

なんですと?私をパシリにしておいて、結局別のスーパーに買い食いしに行くとな?

私は腸が煮えくり返りそうでした。さらに

「じゃあみんな家にチャリ取りに行ってからまたここに集合ね!」

と言うではありませんか!!

なんですと?私がまだチャリを乗りこなせないのを知りながら、この上ハブるおつもりで?

私は怒り狂って「キーーーー!」と叫びながら、また家まで走って帰りました。

 

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私はそれまでF子ちゃんの意地悪の話は一切母に報告してきませんでした。自分で解決できない問題を忙しい母に投げかけるのは悪いし、何より自分のヘタレのせいなのだから解決案もなしに情けない体たらくを晒してはいけない、という変なプライドがありました。

が、この時ばかりは腹に据えかねました。店内で働く母に「F子があーでこーでそーで本当にヒドイ奴だ!」と事の次第をぶちまけました。母は商品の整理をしたり惣菜の仕込みをしたりとにかく大忙しでしたが、私は店内中をついて回って話して聞かせました。そして一通り愚痴ると、私の心はスッキリしたので、一旦冷静になって

「一応、集合場所に行って断ってこよう」

と考え、店の外に出ました。するとすぐ外には自転車に乗ったF子一派が揃って控えていたのです!!!

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「あんたって、そういう奴だったんだね」

そう吐き捨てるとF子達はチャリを漕ぎだしさっそうと立ち去りました。店内で話していたので当然、私の愚痴話は彼女達に筒抜け、ずっと外で聞き耳を立てていたのでしょう。

そういう奴ってお前らもコソコソ立ち聞きするよーな奴らだろーが!?

またもや「ウキーーー!」と怒り狂った私は店にあるお菓子を母にもらって一人で貪り食べました。ザマアミロ。でも本人達に言いたいことが伝わったので心なしか怒りは収まりました。

 

それから、私は母にF子のことを告げ口するのは一切やめにしました。自分で本人に言えなければ、誰に言っても解決しないことがわかったからです。

そしてその後、自転車に乗る練習に奮起した私はしばらくしてすぐ、チャリでどこにでも行けるように上達しました。

 このことをきっかけに、F子との上下関係は急激に対等な関係へと様変わりしていくことになるのですが、それはF子シリーズ完結編に続きます。

 

F子シリーズ完結編はこちら
  

 F子シリーズ番外編